昨今転職が普通のことになってきましたね。
特にコロナ禍で転職の流れが強くなってきたように感じます。
でもいざ自分が転職するとなると不安もあるし、何から始めたら良いか分からない方も多いと思います。
私も最近初めての転職を経験しました。
この体験談が少しでも参考になれば幸いです!
ストレスで死にかけた2年間
約5年程フリーターとして働いていましたが、ご縁があり就職。
業務を覚えるのに必死でしたが、頼れる先輩、気の合う同僚に恵まれ何やかんや楽しんでいました。
しかし会社は2020年のコロナの影響を受け、人員削減が行われました。残ったメンバーで普段以上の業務、新たな業務を行います。
みるみるストレスが蓄積され、一番ショックだったのは20代にして白髪が一気に増えたこと。
無自覚でしたが、友達に「髪の毛かき上げたら白髪だらけなんだけど!?あと痩せすぎじゃない?」と本気で心配されました。
これも無自覚で、気付けばゲッソリ痩せていました。これまで着ていた服もぶかぶかに。痩せてことでほうれい線まで目立つような気もする。
体重計に乗ると何と40キロを切っていたので自分でもドン引き。生理も凄く不順でした。見た目は痩せていても健康とはかけ離れていました。
そして夜は全く寝付けず、朝は全く起きられない。起き上がることが出来ず、朝から晩までお腹がギューーーっと絞られるように痛むようになりました。
そして常に心臓がバクバクし、ずっと走った後のような感覚。呼吸も浅く、深呼吸が出来ないんです。息が入ってくる感じがない。
心臓に異常があるかもしれないと思い内科を受診すると、まさかの異常無し。
そして人生初の『心を落ち着かせる薬』を出されました。
これ本当に衝撃で、「え?私がですか?心臓は何もないんですか?」と目を丸くしました。
お医者さんには「仕事休めないの?変えることも視野に入れたら?」と言われましたが、薬のことに驚きすぎて終始ポカーンとしていました。
そして職場ではお客さんに理不尽に罵声を浴びせられたり、怒鳴られることもあり、ここは地獄か?と毎日思っていました。
怒りで震え、でも何も出来ない自分が悔しすぎて遂にキャパオーバーになり、大号泣しながら過呼吸になりました。
コロナウイルスも大変ですけど、一番ヤバいのは人間ですね。絶対人間。
職場で泣くなんてありえないし絶対嫌なんですけど、もう感情が追いつきませんでした。
ちなみに泣きながらもう消えたい!!!と思ってました。
そして仕事へ向かう途中でも涙が溢れて、「ウワーン!!!もうやだーー!!!」って感じで泣きました。
(実際は静かにメソメソ泣いてましたけど道で大の字になって暴れそうでした)
まとめると、白髪が一気に増える・ガリガリに痩せた・不眠・動悸・メンタル壊れかけるですが、なかなかの深刻さで我ながら引きました。
この時はストレスが酷く実家の両親にも八つ当たりしていたと思います。攻撃的になってしまって、ちょっとしたことで苛立ち、でもそんな自分が嫌だったので、家族との会話も最低限に…。
こんな状態だったのに何故すぐに辞めなかったのかというと、転職できる自信が無かった、私には何のスキルも無いと思った、行動する気力が無くなっていた、からです。
日々を過ごすのに精一杯。毎日しんどくて、何で生きてるんだろう?って思ってました。
でもやっぱりこのままじゃダメだ、このままじゃストレスで死ぬ、髪の毛真っ白になってしまう!
それに私この会社しか知らない、他の会社で自分は通用するのかな?
20代のうちの方が転職しやすいかも、決断できずこんな気持ちで残っても絶対後悔する!
そう思い腹を決めました。
転職活動①転職サイトやエージェントに登録
そこからはまず地元密着型の転職エージェント、複数の転職サイト(リクナビ・マイナビ)、indeedに登録し企業選び開始。
複数使ってみて、地元密着型の転職エージェントが一番使いやすくマッチングしやすかったです!
リクナビ・マイナビより地元の求人が圧倒的に多く、選択肢が沢山ありました。
エージェントの担当の方と何度か電話やメッセージのやり取りなどをしましたが、結局は自分で全て行いました。
紹介してもらう会社にあまり魅力を感じなかったのと、相手にとって私の優先順位が低いんだなと感じたからです。
最後に決断するのは自分なので、エージェントの方に頼りっぱなしは良くない!と思い、割り切りました。それに相手にとってのお客さんは私だけじゃないですしね。
もっとエージェントを上手く使いこなせる方はそれが良いと思います。
エージェントだけが持つ情報も多いでしょうし、良い条件の会社もたくさんあるでしょうし、何より添削や面接対策をサポートしてもらえるので、安心感があると思います。
企業もお金を出して良い人材を確保したいと思い、エージェントを使うわけですし。
あくまで私はあまり合わなかったというだけです!
転職活動②履歴書・応募企業に寄せた職務経歴書の作成
マッチングした企業へ応募するまでに他2社応募しましたが、書類選考の時点で落ちてしまい、
「私に転職は出来ないのかな…」と落ち込んで涙ぐむことも。
今考えれば、企業とのマッチングが全く出来ておらず、そりゃあ落ちるな〜と納得しています。
基本的なことですが、まず志望動機・自己PRは応募する会社によって書き換えること!
面倒くさがってそのままの使い回しはNGだと痛感。転職活動を舐めておりました。
きっと先方も使い回しだと気付いていたでしょう…。
応募企業が望む人物像、会社の方向性に合わせて志望動機・自己PRを作りました。もちろん自分を偽ることはしません。
これも当たり前とは思いますが、企業選びの時点で自分に合わないな、と思うところにはそもそも応募しませんでした。こういう直感って意外と当たりますよね。
価値観や方向性に共感出来たり、興味が持てるところにのみ応募しました。
焦ってどこでも良い!となるのは危険ですよね。転職活動について調べると、まずは10社応募しましょう!という記事も出てきましたが、私には無理でした。全く集中出来ませんし、3社が限界。
ここは人によると思います。
職務経歴書でこれまでやってきたことを棚卸しする作業は、自分と向き合う時間になりました。
作成していく中で、自分は意外とたくさんの業務をこなしていたんだな、と自信が湧いてきて、ちょっとしたことでもきちんと言語化するように意識しました。
苦労したことも、それをどう乗り越えてどう成長できたか、と前向きな言葉に言い換えました。
心身共に壊れかけたことは流石に書きませんでしたが、逆にあの経験が職務経歴書に味を出してくれたような気がして、あのしんどさをネタにしてみせる!みたいな気持ちが湧き上がってきました。
面接で絶対に触れられるだろうと思いながら、いや逆に触れてください!くらいの気持ち。
ちなみにiPhone・MacでPagesを使用し作成。仕事の休憩中はiPhoneで編集、自宅ではMacで編集。
写真はコンビニの照明写真で撮って、データをスマホに送り履歴書に添付して使いました。
出来上がった書類はPDF化も出来るので、本当に助かりました!何て便利な時代だろう。
転職活動③面接対策
お次は面接対策です。久々すぎて何かもう頭抱えましたが、ここが踏ん張りどころ!
あんたこの現状を変えたいんでしょう!?と自分を奮い立たせました。
まずはよく聞かれると言われる
・自己紹介
・転職理由
・志望動機
・自己PR
・自分の強みと弱み(長所・短所)
・逆質問
これからを徹底的に考えました。
ネットとYouTubeを駆使し調べ上げ、自分で練り、実際声に出し練習していました。
特に転職理由はネガティブな言葉を使わないように、なるべく前向きな言葉を使うこと、転職理由と志望動機が繋がるよう意識。
また、面接官からの深掘り質問やネガティブなことを言われたとしても、圧迫と思わず「自分のことを知ろうとしてくれるているんだ」と考えると良いという意見を目にしました。
明らかに失礼な態度は論外ですが、確かにお互い初めて会うし、掘り下げて質問をして相手を知りたいと思うよなあと納得。何なら興味が無かったらサラッと終わるかもと思えば、深掘り質問にも対応出来ました。
特に最終面接は想像以上に深掘り質問で、ずっと何故?が続きました。でも前向きに捉えていた為、「(これが噂の深掘り最終面接か…!)」と余裕を持つことが出来ました。
特に面接は本当に準備が大切だと実感。あとは上手く話そうではなく、いかに自分の気持ちを伝えるか?を考えながら喋っていました。
相手も人ですし、コミュニケーション・会話だと自分を落ち着かせ挑みました。
最終面接が終わったあとは達成感と解放感から熱が出ました。笑
次は私が参考にした方々、書籍を紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
転職活動で参考にした方・書籍まとめ
リベラルアーツ大学・両学長
お金の勉強界隈で知らない人はいないであろう両学長!私の人生に劇的な変化をもたらした方です。
良ければこちらの記事もご覧ください!
両学長の動画を見ていると、「私にも出来る気がする!いや、やるんだ!」と元気と勇気が湧いてきます。
特に参考にした動画はこちらです。
転職活動するにあたってメンタル部分をかなり支えられました。
YouTuber・サラタメさん
ブラック企業からホワイト企業へ転職を成功させ、そのノウハウを発信されています。
両学長とお知り合いのようで、パワフルな人にはパワフルな人が集まるんだなと思いました。
サラタメさんの動画も繰り返し見ていました。
特に面接対策の動画がかなり参考になり、私も鏡の前で声を出して面接の練習をしました。
サラタメさんの動画も、見ていると凄く前向きになれました。
また、実際の面接もほぼ動画で見ていた通りの流れで、初めての転職活動にしては落ち着いて挑めました。
面接中に
「(あ、これサラタメさんの動画で見た流れ!)」
となったので、面接対策動画は絶対見て欲しいです。
安斎響市さん
ツイッターやnoteで転職についての発信をされている方です。本も出版されています。
私はnoteを購入し、特に履歴書や職務経歴書を作成する際に参考にさせていただきました。
![](https://monauma.com/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/af21bee2b7ecf6448095be1771fa1e4d.jpeg)
読み応えバッチリですし、何より転職のテクニックや考え方とても参考になりました。
書籍・転職の思考法
転職界隈では有名な書籍ですね!
私は漫画の方を読みました。
転職してもいいのかな?私でも転職できるのかな?この会社以外で通用するのかな?
という不安は誰にでもあると思います。具体的な転職活動の前に、まずはこの本を読むことをおすすめします。
書籍・転職と副業のかけ算
こちらも転職界隈でかなり有名な、motoさんが著者の書籍ですね!
転職を繰り返していく中で年収を上げていく具体的方法が書かれています。
これは『軸ずらし転職』という方法で、私はこの考え方に基づいて転職をしました!
中途採用は即戦力が求められることが殆どかと思いますが、業界・職種が完全未経験なところへ挑むのは正直厳しいです。
そこで、業種もしくは職種のどちらかは変えず、片方をずらして転職する、というもの。
例えば、
人材サービス×営業を行なっている方だったら、
不動産業×営業、人材サービス×事務職など。
全てを真似することは出来ませんでしたが、こういう方法もあるんだと知るだけでも、いざ転職活動をするぞという時に役立つと思います。
ちなみに軸ずらし転職については、両学長の動画でも取り上げられています。
転職の軸は何か?
基本的には、年収が上がる転職をした方が良いと思います。
でも、精神的にも肉体的にも壊れそうな人は、年収が下がってもワークライフバランスを重視して良いと思います。
(家族が養えない、生活できないレベルまで下げるのは危険ですが…)
何なら逃げて休んでも良いと思います。
日本は失業保険もありますし、数十万の貯金があれば一文なしにはなりません。
一人暮らしの方なら、実家に帰るのもありだと思います。
私は何とか耐えましたが、あの状態が続いていたら数年仕事が出来ないくらいのダメージになったのでは…と怖くなります。
私は年収アップよりも、
・とにかくカレンダー通りの休みで年休120日
・ボーナス年2回欲しい
・みなし残業無し
上記3つを絶対条件で探しました。
手取りは減り年収ダウンしますが、その分他のこと、勉強などを頑張ろうと思っています。
ちなみに私は一人暮らしですが、年収が下がっても元の生活費が安いのでそこまで影響はありません。
生活費を下げておくことの大切さを実感。
兎にも角にも、人には人の転職理由があると思います。まずはその軸を考え、決める。そして行動するとブレずに上手くいくんじゃないかなと思います。
辛かった経験を無駄にしない為に
いかにストレスで発狂しそうだったのかは伝わったと思いますが、それでも会社へ感謝することは沢山ありました。
本当に良い方達に恵まれて、退職を伝えた時も誰一人として咎める人はいなく、新たなチャレンジを応援してくれました。
後輩は泣いてくれて、私も貰い泣きしてしまいそうに。
私よりストレスが何億倍もある上司達も、「良い決断だよ!スキルアップして戻りたくなったら戻れば良い。外を見ることは大事だし、応援してるよ!」と言ってくれて、本当胸が熱くなりました。
仕事内容はキツかったですが、こんなに良い人間関係を手放しても良いのかな?と考えることもありました。
でも「何かを得るには何かを失う必要がある」という言葉を思い出しました。
もちろん不安もあるけれど、この選択を正解だったと思えるように努力していこうって改めて覚悟が出来ました。
何よりこのしんどい経験を20代で味わっておいて良かったです。あれよりはマシだなー、という経験。
実際かなり度胸はつきましたし、つべこべ文句を言う前に、まずはやれることをやるという精神が身につきました。
でも後輩には心身壊すまでは頑張るなと伝えたいです。健康第一。
また、今回の経験を通して、世の中で何かが起きた時に迅速に対応出来る自分でありたいと強く思いました。
会社が潰れてしまうとか、給料カットになってしまう事態になっても色んな選択肢が自分にあれば精神的に余裕が出ますから。
漠然とした不安や、今がしんどくて壊れそうだけど、怖くて転職を決断出来ない方にとって、少しでも動くきっかけになると嬉しいです。
転職が絶対ではないですが、転職という選択で心が楽になれる方も多いと思います。
私もここからがスタート、これからも謙虚に頑張っていきます!
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